プロジェクト概要
2010年FCVプロジェクト概要

燃料電池ビークルプロジェクトは燃料電池を搭載し水素と空気中の酸素のみで走る車両の開発をしています。

2010年度FCVプロジェクトの活動目標はナンバープレートの取得です。ナンバープレートを取得するには国土交通省が定める保安基準を満たす必要があり、 現在この保安基準を満たすために日々新型車両の製作作業にとりかかっています。

 
大阪産業大学FCVプロジェクト

大阪産業大学燃料電池車プロジェクト

燃料電池車は世界的な環境問題の取り組みや、エネルギー資源の有効利用への働きによりクローズアップされています。大阪産業大学燃料電池車プロジェクトでは、燃料電池を使用した石油に依存せず大気にやさしいゼロエミッション車を開発・設計・製作・改良をしています。

燃料電池車プロジェクトは、2002年にEVプロジェクトからの派生として燃料電池搭載型のマイクロビークル1号車(FCMV1)を開発・製作し、2003年に燃料電池による走行段階まで開発を行いました。2005年からは「学生の手でも簡単に製作できるもの」として、学生が主体となって「公道での走行が可能な燃料電池搭載型マイクロビークル2号車(FCMV2)」をコンセプトとして開発・製作しました。燃料電池搭載型マイクロビークル2号車は2006年の白浜テスト走行にて約50km/hのスピードを出すことができ、公道での走行に期待が膨らみました。

現在、一人乗りであった燃料電池搭載型ビークル3号車(FCV3)を元にして、フレーム等を変更し二人乗りを可能とした新型車両である燃料電池搭載型ビークル4号車(FCV4)の開発・製作にとりかかり、公道を走行するためにナンバープレート取得を目指しています。

 
燃料電池とは

FC(Fuel Cell)とは燃料電池の事です。燃料電池は、水を電気分解すると酸素と水素が発生する作用(図1)を逆に利用し、水素と空気中の酸素を化学反応させて水と電気を作ります(図2)。

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燃料電池自動車の市場動向

燃料電池自動車は1990年ダイムラークライスラー社が燃料電池搭載型自動車の研究に乗り出し、1994年にはクリーンで高効率の燃料電池自動車を誕生させた。そして日本では1992年にトヨタ自動車が燃料電池搭載型自動車の開発に乗り出した。2002年にはトヨタ自動車とホンダ技研が官庁向けのリースながらも燃料電池自動車の商用化を実現させた。また、2004年にはおおさかFCV推進会議・岩谷産業株式会社主催により、日本で初めて、燃料電池自動車の東京・大阪間の長距離高速走行が達成された事は、社会的にもインパクトがあり燃料電池自動車の実用化に対する大きな期待を与えた。現在は、世界の自動車メーカが燃料電池自動車の開発に乗り出している状態である。